無料アプリ「ジャンププラス(略称ジャンプラ)」で全部または一部無料で読める、2021年の個人的なおすすめマンガ5つを紹介します。
わたしは青年マンガ家を13年間し、会社員を経て現在はまたフリーランスをしているネコム(@necom_anarchy)と申します。
昔は話題作をぜんぶ読むにはお金が足りず、1巻だけをお試しで買ったり工夫していましたが、現代はいろんなヒット作が初回数話は無料で読めていいですね。
漫画家を目指すかたにとっても多彩な作品を読めば読むほど勉強になりますので、ガンガン吸収していきましょう!
第1位◆「呪術廻戦」(芥見下々:著)
- アニメ放映中:2021年1~3月も引き続き2クール目を放送予定
- アプリ「ジャンププラス」にて1~2巻分無料
- 連載中:コミックス13巻まで。14巻は2020年1月14日に発売予定
イケメンがいっぱい出てきてバシバシ戦ってます。5話くらいまで読んだ時点でやめられなくなる系。
1晩でイッキ読みしました。その後も2~3日はボーッとして読み返し続けてた。「鬼滅の刃」を読んだときとおなじ症状。文句なく面白い。
コミックスは連載前のシリーズ連載分が「呪術廻戦0巻」として発売されています。
3巻と同時発売されており、読むタイミングは2巻を読み終わったあとがベストかと。
2巻までに出てくる、呪術高専の2年生たちが1年生のときの話です。ウワサでは何度も出てくる「乙骨(おっこつ)先輩」が主人公。
わたしは8巻あたりを読み終わったあとに0巻を読んだのですが、「ああ、これはこういういきさつでこうなってたのか!」と得心がいきました。
本編にからむかなり重要なエピソードもあるので、未読のかたはぜひ読むことをおすすめします。
「呪術廻戦0巻」
ちなみに「呪術廻戦」に限らず、読むだけなら「ジャンププラス」では1話30コインで読めるのでいちばんお得です。(1巻につき9話=270円)
ただし「48時間レンタル方式」のため、それ以降に読み返したくなった場合は、またさらに30コインが必要です。
また、既刊の場合コミックスの著者コメント、カバー裏のイラスト、おまけページなどは見られません。
ガーッとイッキ読みしたくても1話ごとに広告が入ること、あとコインが余るのがイヤなのもあり、わたしはAmazonのKindle版(1巻460円)で読んでいます。
「呪術廻戦」についてはおまけページに作者の芥見下々先生のエッセイ漫画が入っていたり、コメントもみっちりあるので、Kindleのコミックス形式で読むのが個人的には好みです。
第2位◆「オトメの帝国」(岸虎次郎:著)
- アプリ「ジャンププラス」で36話まで無料/それ以外も初回のみ無料
- アプリ「ジャンププラス」のみで連載中:コミックス15巻まで発売中
百合マンガの最高峰! と個人的には思っております。
2010年に「ビジネスジャンプ」で連載開始、2011年に休刊後は後継の「グランドジャンプ」に移籍、なんやかんやあって現在はアプリ「ジャンププラス」のみで連載中とのことです。
つい最近まで寡聞ながらこのマンガの存在を知りませんで、「2020年のおすすめ」と勝手ながらさせていただきます。
男、出てきません。
Wikiでは作者は男性とありますが、とても信じられません。「え、そんなことバラしていいの!?」と女性の視点で思えるシーンが何度も。
既婚でらっしゃるとのことなので、奥様からかなり詳細に取材されてたりするのかな? 細やかな女性心理が違和感なく描かれています。
女性読者のランキングが3位なのもうなずけます。(2020年12月24日現在、女性1位は「SPY✕FAMILY」、2位は「サマータイムレンダ」)
えってぃすけってぃーな描写が苦手でなければ一読をおすすめします。
最初の36話までは無料、それ以降も初回無料で実質、読むだけなら最新話まで通してすべて読めます。
絵がとてもきれいなので紙の本で持っておきたい。
だけどもし家族に読まれたらしぬ。
そんな作品です。
第3位◆「チェンソーマン」(藤本タツキ:著)
2020年末に発表される宝島社の「2021年このマンガがすごい!」でオトコ編の第1位になり話題になった「チェンソーマン」。
2020年12月14日発売の「週刊少年ジャンプ」2021年2号で第1部が完結。同時に第2部のジャンプラでの連載とアニメ化が発表されました。
もともと第1話を無料で読んでおり、「面白そうだなー」と思いつつそのままでしたが、この機会に第1部の最終話まで読んでみました。
悲しい話、でした。
どんでん返しはすごい。
途中、(エヴァ的な意味で)なんだかよくわからない部分があり。
第1部の最後まで読んでも「終わった感」がしない。第2部があるんだから終わってはいなんだろうけど。
なんかモヤモヤしています。続きが待たれる。
予定調和に終わらないという意味でまさに「このマンガがすごい」に値する作品といえるかと。
脳がごちゃごちゃする。新体験。
第4位◆「ハイキュー!!」(古舘春一:著)
これはバレーマンガではない。
2012年に連載開始されてから大人気、アニメ化はもちろん舞台化などもして、話題には聞いていました。
「イケメンがたくさん出てくるスポーツもの」かな、と。
じつはこちらまだマンガは読んでいません。2020年末になってやっと人の熱心なすすめでアニメを見てみた。
が、これが。1話からずーっと、ほんとにずーーーーっと、毎回、1度も中だるみなく面白い。
これはすごいことです。現在、第2期の10話まで見ています。
あの、なんか、ふつうのスポーツものとちげーんだ。もっと根源的なものが描いてある。
演劇とか(わたし中学でやってました)、マンガを描くこととかにも共通する、「プロにはなれないかもしれないんだけどなんか本気で必死こいてやっちゃうこと」、
「桐島、部活やめるってよ」にも通底するような、大事な何か。
「バレーでしょ?」ってことで食わず嫌いしているかたには、ぜひ見てほしい。
わたくし、BBAだからかもしれないけど、アニメ1話の時点で泣いたです。
完結したことで読売新聞の1面に出るような大ヒット作に対していまさらですけど、これまで見ずに来た人がいたら、この機会にぜひ!
わたしが使っているdアニメストアだと初月(31日間)は無料です。
「呪術廻戦」「鬼滅の刃」なども見られますので、お正月休みにガッツリどうでしょうか。
ほんと、題材がバレーなのがもったいない。かといって、バレーじゃなければこんな話じゃなかったろうし。
わたしも、好きです。体育館のにおい。演劇をやめたあとしばらく、体育館のにおいをかぐと切なくなってた。演劇も体育館でやるので。
文化部の人も絶対、共感できると思う。
第5位◆「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴:著)
- アニメ第1期終了、映画「無限列車編」公開中
- アプリ「ジャンププラス」で1~3話分無料
- 連載2020年に終了:最終巻23巻まで発売中
もはやわたしが何かいうまでもない。
2019年の会社の忘年会で「鬼滅の刃おもしろい!」ってみんなが言ってて、アニメを見始め。続きが気になってコミックスを読みきり、ジャンプ本誌にまで追いつき。
2020年、ほんとに日本ごと元気にしてもらいました。わたしも生きる希望が持てたし、個人的には7年ぶりにマンガを描き始めた。
いうまでもないんだけど、ありがとう。とだけいいたい。
【2021年】マンガおすすめ!無料アプリ「ジャンププラス」で読める5選:まとめ
- 「呪術廻戦」(芥見下々:著)
- 「オトメの帝国」(岸虎次郎:著)
- 「チェンソーマン」(藤本タツキ:著)
- 「ハイキュー!!」(古舘春一:著)
- 「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴:著)
- アプリ「ジャンププラス」は30コインで1話ぶん読めてお得だが、レンタル扱いなので48時間すぎて読み返す場合はまた30コインかかる
- コミックスの著者コメント、おまけページなどは「ジャンププラス」では見られない
- 「オトメの帝国」はいまのところ初回のみ全話無料で読める!
以上です。
よいお年を~!