クリップスタジオ

クリスタは買い切り版があるうちに買っておいたほうが絶対にいい話

漫画を描くことに関心のある方なら、メインの使用ソフトは「クリップスタジオ」がいい、とうことに異論はないでしょう。

でも「クリップスタジオ」の中でも、どの方式で手に入れるか迷うのではないでしょうか。

こんにちは。わたしはプロ漫画家として13年間過ごし、経済的に立ち行かなくなり廃業して現在は会社員をしているネコム(@necom_anarchy)です。

お金の話にうとかった漫画家のころのわたしですが、会社員になって経理の人ともよく話すようになり、けっこう意識改革されました。自分の失敗をもとに、これからクリップスタジオを購入する場合のおすすめの選び方をご紹介します。

「クリップスタジオ」は「PRO(安い)」の「ダウンロード版(安い)」の「買い切り」型がおすすめ

まず初手から、「PRO」と「EX」どっちが上位モデルなんだ? というのがわかりずらい。「EX」のがスゴイです。機能も充実しているし値段も高い。「EX」が上位。

で、「PRO」か「EX」かも含め、ざっと以下のような選択肢があります。

・【機能】:「PRO」か「EX」か?
・【形式】:「ダウンロード板」か「パッケージ版」か?
・【支払方法】:「月額課金(サブスク)」か「買い切り」か?

結論から言うと、PCで使うのだったらまず最初は以下が圧倒的におすすめです。

・【機能】:「PRO
・【形式】:「ダウンロード版」
・【支払い方法】:「買い切り

CLIP STUDIO PAINT PRO

(↑のリンクから「一括払い(5,000円)で購入する」をクリックすると「PRO」の「ダウンロード版」が「買い切り」で購入できる)

以下、おすすめの理由を説明していきます。

「PRO」はイラスト用/何ページものマンガを描くなら「EX」が必要

あくまで描き手の視点からいうと、「PRO」と「EX」の違いは、「複数ページの一元管理ができるかどうか」です。

「EX」のほうは、40ページくらいある長編マンガでも1つのまとまりとして、いっぺんに操作できるんですね。

初心者や、イラストをメインで使いたい場合はまず、この「一元管理」機能はいりません。

これからデジタル作画を覚えていきたい、という人ならまず「PRO」で充分です。

(連載を持つプロ漫画家がデジタル化する、という場合ならいきなり「EX」が手っ取り早いとは思いますが)

必要であれば、優待ありでいつでも「EX」にグレードアップできます。

最初は「PRO」にしておいて損なことは、まずありません。

「ダウンロード版」なら即、使える

「ダウンロード版」はそのままPCでダウンロード、インストールしたらすぐ使えます

「パッケージ版」はいわば実物版。DVD-ROM(CDみたいな円盤)が、箱に入って届きます。実物なので、届くまでに日数がかかります。

それぞれシリアルナンバー製で、PCを買い替えた場合の移行システムも完備されているので、「ダウンロード版」でとくに問題ないです。

自分はまだPC移行はやったことないですが、見かけたツイートによると、わりと簡単らしいです。

クリスタさんマジすげえっすわ…
まじで使うところ以外知らんのだなと実感した今日この頃…

次の時はもう忘れないなこれ… pic.twitter.com/A3TNhohshk— 青山六郎@まんがタウン👘漫画 (@aoyama696) July 23, 2020

「PRO」だと「ダウンロード版」が5,000円「パッケージ版」が9,200円(送料込)。倍近く値段が違うわけで。

公式に使い方講座がありますし、細かい疑問点があっても、自分でぐぐる力がある人は「ダウンロード版」一択です。かなりネット上の情報は充実しています。

【参考リンク】公式 CLIP STUDIO PAINT 使い方講座

「やっぱPC画面じゃなく、手元に紙の本を持って見ながら操作したい」という場合は、追加で公式ガイドブックを購入するのもいいと思います。

「パッケージ版」で公式ガイドブックがついているセットもあるのですが(1万200円/送料込)、「ダウンロード版」(5,000円)+本(2,200円)は別で買う、のが安価です。

『CLIP STUDIO PAINT PRO 公式ガイドブック』

ちなみに↑はKindle Unlimited対応なので、Kindle Unlimited会員なら0円で読むことができます。びっくり。わたしいままで知らなかった(笑)。ぐぐって解決していたので。

Kindle Unlimited初回30日は無料で体験登録ができるので、クリスタ購入と同時に入会して『公式ガイドブック』を使い倒す、のもいいですね。夏休みですしね。

Kindle Unlimitedはかなり多くの雑誌が読み放題なので、わたしも資料探しのため利用しています。イマイチ使いにくかったら、解約も簡単です↓

Kindle Unlimitedの会員登録をキャンセルする

1年9か月より長く使うなら「買い切り」が圧倒的にお得

「PRO」だと「月額課金(サブスク型)」が月額240円「買い切り」が一括5,000円

使い初めて約21か月=1年9か月を過ぎた場合、「月額課金(サブスク型)」で払う金額のほうが多くなります。

それ以降は「月額課金(サブスク型)」の金額がどんどん高くなります。月に240円ていどだから~、と軽くみているとかなりの差になります。

わたしの場合、漫画家を廃業して会社員になり、のちに余裕ができてPCとクリスタ「PRO」を買い直したのが2016年1月。

現在2020年8月なので「月額課金(サブスク型)」で購入していた場合、総額1万6,080円を払い続けていることになります。「買い切り」との差額は1万1,080円

5年7か月たつと、約3倍のお値段を払っていることになる。ちょっとばかにならないですね。

ご自分のことを想像してみてください。5年後ってどうですか? ふつうにマンガやイラスト描き続けていると思いませんか?

(わたしの場合、途中の2020年3月に必要があって「EX」にグレードアップしました)

ともあれ、クリスタって長期間使うソフトです。買い切りできるならできうちにしておいたほうが、絶対にお得

もうひとつの世界的にメジャーな画像ソフト、Adobe社の「Photoshop」は現在、買い切りの購入方式が廃止され、完全サブスク方式になりました。

世の中の流れとして、これからいろんなソフトがどんどん、買い切りが廃止されサブスク課金の方向に移行していくと予想されます。

「コミックスタジオ」は、マンガっぽい絵を描く人には長期間(もしかしたら描いている限りずっと)、必要なツールだと思います。

買い切りで購入できるうちに、早い段階で手に入れてしまうことをおすすめします。買い切りなら、早く買えば買うほどお得です。

CLIP STUDIO PAINT PRO

「買い切り」なら使わない期間も罪悪感がない

学生や社会人で絵を描いている場合、テスト期間中や繁忙期があります。

プロの漫画家さんも、タイトな連載期間中は「クリスタに移行しよう!」としても、なかなか準備の時間がとれないことも。

「月額課金(サブスク型)」だと忙しい期間だけ停止、もできます。できるのですが、「いつから再開か?」「いつからまったく作業ができなくなるのか?」は、ハッキリわからないですよね。決心がむつかしい。

はじめに「買い切り」してしまえば、勉強や仕事で忙しい時期、やる気のない時期、入院中など、どれだけ時間をかけて期間をあけてマスターしても、お金は無駄になりません

ハラハラせずにゆったり習得できる。心理面でも「買い切り」型が自分はおすすめです。

必要なタイミングで「EX」にグレードアップ

わたしの場合、2020年3月にマンガ家時代にお世話になっていた先生から連絡が来て、「手が足りないので在宅アシできない?」と依頼されました。

願ってもないことで、瞬時に「クリスタ」の「PRO」から「EX」にグレードアップ。6回連載のうち5回のトーンをほぼ全ページ任せていただきました。

「PRO」と「EX」は、描くほうからしたらほぼ「マンガ複数ページの一元管理」しか違いがありません。その違いも、見て触れば理解できる程度のもの。

なので、必要になってから直前に「EX」にグレードアップすればいいと思います。

アシをたのまれた、もしくは自分でストーリー漫画を描き上げて「トーン作業はクリスタでやるぞ!」みたいなときですね。

お金の面でアナログとデジタルで違うのが、何より「トーン代金が半永久的にかからない」こと。

わたしはマンガ家時代は月24ページ描くのに2~3万円分のトーンを買っており、それだけ考えてもプロやセミプロがデジタル化しないのはもったいないですね。

CLIP STUDIO PAINT EX

↑「PRO」を持っていれば「EX」(ダウンロード版:2万3,000円)は、「PRO」の代金(ダウンロード版:5,000円)を引いた優待価格1万8,000円で買える

PCなどの初期投資は必要にはなりますが。

ちなみに自分のPCはクリエイターズPCですが新品、DELLで11万円台で買いました。

自分の経済状態とのバランスをみつつですが、なるべく機材は積極的にそろえていきたいものです。投資です。

デジタル作画をしているプロ漫画家ほぼ全員が使っているクリップスタジオ

わたしがプロ青年漫画家をしていた1999年から2013年、連載のあいまにアシスタントに行ったうち、デジタル作画をしている先生の全員がクリップスタジオ(当時はコミックスタジオという名前でした)を使っていました。

スキャンのみフォトショップで、という方が1人。トーン作業(グレスケ)のみフォトショで、という方が1人。背景の下描き用に画像編集をするのにGIMPをサブで使っていた方が1人。

メインで使っているのはみなさんクリップスタジオでした。

自分もいまは会社勤めでバナーとか販促用の画像をつくっていますが、クリスタまじ便利です。GIMPと並行して使っています。ベクター機能まじすごい。

自分としては「Photoshop」と「Illustrator」の利点をいっしょくたにしたおいしいとこどりのソフトが「クリップスタジオ」かな、と感じております。

フォトショとイラレ使ったことないですが(クリスタがあるのでとくに必要なかった)。

マンガっぽいイラストを描くなら、群を抜いて優れているソフトです。有料の画像編集ソフト、どれか1つにお金を出すとしたら、「クリスタ」しかない

そんな感じでおすすめです&買い切りができるうちに手に入れたほうがいいです。

ということで。今回はこのへんで。

CLIP STUDIO PAINT PRO

CLIP STUDIO PAINT EX