マンガ技術のおすすめ本

クリスタ漫画の描き方おすすめ本「かんたん! クリップスタジオ漫画術」

クリップスタジオ(CLIP STUDIO:以下クリスタ)の教則本で自分がイチバンおすすめの本をご紹介します。

かんたん! クリップスタジオ漫画術』著:犬丸 協力:セルシス 新書館

いきなり裏表紙の帯に「マニュアルを読みたくないあなたに!」と核心を突いてきます(アイキャッチ参照)。

Kindle Unlimitedで0円で読める

ちなみに2022年5月現在、Kindle Unlimitedに入っていれば無料0円で読めます。

(Kindle UnlimitedとはAmazonのサービス。月額980円で200万冊以上の本が読み放題に。現在キャンペーン中で、リンク先に「2ヶ月99円」と表示されていたら対象です)

紙の本だと体験版CD付き

クリスタの体験版CDが裏表紙側の遊び紙に付いています。

↑切り取った跡です。

すでにPC(CDドライブ付)を持っている人にとっては、これを紙の本で手に入れて付録の体験版CDを使うのがもっとも安価かつ早道かも。

内容のおすすめ理由

おすすめの理由は以下のとおり。

  • マンガ形式で単行本サイズ読みやすさ抜群!
  • 基礎知識が網羅されている。持ってるだけで安心
  • 最初から知っていると超便利なお役立ち知識が多数

説明していきます。

ちなみにわたくしは元マンガ家として13年生活し、現在は会社員を経てフリーランスのネコム(@necom_anarchy)と申します。

マンガ形式で単行本サイズ。読みやすさ抜群!

正直、クリスタの教則本のようなものは何冊か入手したのですが、大判(B5版ノートサイズ)のもので大きくて重く「さて、やろう」と取り出すのも腰が重く

PCやタブレット、キーボードと一緒に机の上に出して読むのも狭くて難儀でした。

その点『かんたん! クリップスタジオ漫画術』はA5版の教科書サイズ。

ひとまず「寝っ転がってマンガの部分だけ読もー」と、ハードルが低い。気軽にとっかかれます。

最初に専門用語がバーッと出てきてそこはツライのですが、ともあれマンガの部分だけ先に読んでわかんないところは飛ばし読み、で大丈夫なところがいいです。

「だいたいこんなことについて書いてあった」との記憶があれば、あとから必要になったときに読み直せますし。

基礎知識が網羅されている。持ってるだけで安心

わたしは最初は教則本のようなものは使わず、とにかく触ってわからないことにぶち当たったらググる、という方式でクリスタを学んでました。

とはいえ、それだと「基本知識」みたいなのがゴッソリ抜けてたりするんですね。

アシスタントに行った先の先生も、だいたいは紙の教則本を持ってらっしゃいました。

ググるのも手軽でいいのですが目指す内容のサイトに行き当たるのに手間がかかるのと、2画面を同時に開いたり閉じたり並べたりが面倒。

教則本のようなものはやはり紙か、もしくはモバイルで見るのが便利と思います。

ちなみに自分は紙の本でざっと読み、「知らなかった!」という機能に付箋をつけてみたのですが、モッサモサになりました。

マンガのアシスタントとしてはコミックスタジオの頃から使っており、ショートカットもそれなりに知っていたのにこんな感じです。

最初から知っていると超便利なお役立ち知識が多数

「これ、最初から知ってたら悩まなかったのにな~」「ムダな作業をしていたな……汗」と読んでいて感じたことが多々ありました。

とくに衝撃的だったのは以下のことです。

  • 下書きレイヤーの存在」 → 青鉛筆のアイコンを押すと下書きレイヤーになり、色塗りのときなどに線が無視される
  • 線をモノクロでアンチエイリアスをオフにしておくと色が塗りやすい(先のフチが白く空かない)

下書きレイヤーの存在は知っていたのですが、なんのためにあるのかわかってませんでした。

「つまづいたときにググる」方式だと、こういう知識がやはり欠けてしまいます。

ほかにも「グレスケで塗ってトーンに変換するとトーンレイヤーが1枚で済む」という手法は衝撃でした。

とっかかりは気軽な感じで読めますが、内容は濃くかなりの熟達者にとっても有用な知識が網羅されています。

「かんたん! クリップスタジオ漫画術」のマイナス面

アオリ帯のとおり「初心者からプロまで」おすすめなのですが、とはいえさすがに完全初心者にはわかりにくい部分もあります。

クリップスタジオ自体が多機能なので仕方のないところかと。

  • 本自体が大きくないので、クリスタの画面全体を例に出して説明できない
  • 物語形式なので、同系統の知識がまとめられておらず飛び飛び(※いい面もある)
  • マンガ初心者にとっては「パース定規を使う」以前に「パースの知識」の説明が必要

本自体が大きくないので、クリスタの画面全体を例に出して説明できない

どうしても「クリスタ画面」の一部分を切り取っての説明になってしまいます。

(画面全体を見開きにおさめようとすると、文字が小さくなりすぎる)

画面のどの部分の話をしているのか? 上部か右側か、などが直感的にわかりにくいかも。

ある程度クリスタ自体に慣れていれば「ツールオプション」てここだな、とわかるのですが用語の意味がわかるまではキビシイかも。

用語がわかる人にとっては問題ないのですが。

物語形式なので、同系統の知識がまとめられておらず飛び飛び(※いい面もある)

たいていの教則本ではショートカットなど同じジャンルの知識は一覧でまとめられています。

が、こちらの本はマンガの中で1つずつ教えてくれる。

一覧でまとめて調べたい場合には不便。

ただし、初心者がいきなりショートカットをいくつもいっぺんに覚えるのは実質、不可能なのでこういうふうに「少しずつ実際の誰かに教わっている」方式のがわかりやすいかも。

マンガ初心者にとっては「パース定規を使う」以前に「パースの知識」の説明が必要

なので基本の説明が一応、入ってきます。

すでにマンガを描いている人にとっては不要なページもけっこうある。

ただこれを飛ばしても初心者にはなんだかわからないので。飛ばし読みすればOKかと。

というか、自分で理解していたのと別角度からの説明だったりして、理解が深まる面もありました。

あとイラストだけを描きたい人にとっては吹き出しやコマの説明、ネームの描き方なども不要ですね。

読み飛ばすしかない。というか、これをきっかけにマンガを描いてみてくれ。

クリスタ漫画の描き方おすすめ本「かんたん! クリップスタジオ漫画術」:まとめ

とにかく「読みやすい」のが正義だと思いました。

ほかにも大判の教則本は持っていたのですが、持っていたことすら忘れており、本棚の脇でひん曲がってしまっておりました……。

「本を見て1から学ぶぞ!」って、イザとなるとなかなか機会がないものです。

(なので描いている途中で必要にせまられてググることが多い)

寝っ転がりつつ、気になるところは付箋しといてあとで実際にさわってみることができる。

機能としても網羅されている。

という面で、この本は入門書として最高なのではないでしょうか。

と思う次第です。

かんたん! クリップスタジオ漫画術』著:犬丸 協力:セルシス 新書館