漫画のデジタル作画

【初心者】アイビスペイントで色の変更をする方法3種【どこよりも詳しいやり方】

前回・前々回の記事ではスマホでイラストを写真に取り込み、アプリでデジタル彩色する方法をご説明しました。

【初心者】アイビスペイントを使いスマホで写真を取り込み線画にする方法【どこよりも詳しいやり方】

【初心者】アイビスペイントでデジタルイラストを色塗りする方法【どこよりも詳しいやり方】

今回は仕上がった絵の微調整として、色を濃くしたり薄くしたり、またまったくべつの色に変えたりする方法についてご紹介します。

色を薄くしたい場合

たとえば背景がほわわんとしたあわい彩色の場合、人物(動物)自体の色も同様にちょっと薄め/明るめにすると、全体的に調子が合います。

たとえば上の絵などは、左側がもともとの画像。右側が、背景の明るさに合わせて線画と色を85%まで薄くした画像です。

パッと見、それほど極度に変わるわけではありませんが、好みによって調節したい場合もありますよね。回想シーンなど、薄い色の表現が合うケースもあります。

画像をこのように薄く変えたい場合、アイビスペイントではまず「レイヤーページ」に行きます。

薄くしたいレイヤーを選択してから、下のバーを調整します。

まずは「線画レイヤー」を薄くしてみましょう。

「線画レイヤー」を選択します。青いワクでかこまれます。

画面したのバーは、はじめは丸「○」が右にふり切れていますが、これを指で押してずるるーっと左のほうに寄せます

バーの左端に%の数字が書いてありますので、それを85%くらいにしてみましょう。

1%ごとの増減がむつかしければ、左右のはじの「+」「-」の記号を押せば、1%ずつ増えたり減ったりします。(ほかのレイヤーと透明度をあわせたいときは、この手法を使って細かく設定します)

いちばん右に丸「○」がある状態は透明度0%。不透明度100%。

丸「○」を左に移動させると、どんどん透明度が高くなります。左側のプレビューを見ながら、好みの加減をさぐっていきましょう。

ほかの色のレイヤーも、バランスをみて薄くしていきましょう。今回は「茶色レイヤー」「しっぽレイヤー」、「ピンクレイヤー」も85%にしてみました。

透明度を上げるということは、下のレイヤーが透けるということでもあります。

「下地レイヤー(白)」がないと、白じゃない茶色の部分まで透けてしまいます

以前の記事「【色塗り】デジタルイラストをスマホで描くなら、初心者は線画を写真で取り込むのがオススメ」で「下地レイヤー(白)」をあらかじめつくっておいたのは、これを防ぐためでした。

色を濃くしたい場合

反対に背景が真っ黒とかの場合、ちょっと色を濃くしたいときなどは、「レイヤーの複製」をおこない、上にあるほうのレイヤーを「乗算」モードにします。

「レイヤーページ」に行き、茶色を濃くしたい場合は「茶色レイヤー」を選択します。

すると、まったくおなじレイヤーがコピーされて上に出現します。このままでは見た目上はなんの変化もないのですが、上のレイヤーを「乗算」モードにします。

すると、上のレイヤーの濃さが下のレイヤーにプラスされて表示されます。濃さが2倍になったイメージです。

これで上か下、どちらかの透明度を上げていくことで、好みの濃さをつくれます。

ここで注意したいのは、「茶色レイヤー」の上につくった、さらに茶色の濃い「しっぽレイヤー」があったのですが、2枚の「茶色レイヤー」の合計の濃さが「しっぽレイヤー」を上回った場合、「しっぽレイヤー」が埋もれてしまうこと。

そうなったら、「茶色レイヤー」が「しっぽレイヤー」の下にも塗られている場合は「しっぽレイヤー」も「乗算」モードにすることで解決します。

塗られている範囲が重なっていない「ピンクレイヤー」などを濃くしたい場合は、同様の方法でレイヤーを複製して「乗算」モードにし、不透明度を調節します。

まったく別の色に塗り替えたい場合

やっぱりまったく別の色に変えたい、という場合は、新規レイヤーをつくり、「クリッピング」という機能を使います。

「レイヤーページ」に生き、色を変えたいレイヤーを選択します。ここでは「茶色レイヤー」をドラえもんっぽく青くしてみます。

「茶色レイヤー」を選択した状態で、左側の「+」を押します。「茶色レイヤー」の上に「7」というレイヤーができました。

つぎに新しくできた「7」レイヤーを選択します。そして画面左下の「クリッピング」というところを押します。すると「7」レイヤーから下のレイヤーに向けての矢印が出て、レイヤー表示自体が少し右側にズレます。

これは「7」レイヤーには、下の「6」レイヤーが塗られている範囲しか色を塗れませんよ、という意味です。

この状態にしてから、画面下の真ん中の四角「□」アイコンを押し、「色選択画面」に行きます。

パレットから青を選んだり、また右上の「<」を押して「色作成ページ」に行って自分で好きな色をつくったりします。今回はパレットで描画色「青」を選びました。

ペン先を選びます。画面下のいちばん左の、筆と消しゴムがくるくるしているアイコンを押し、左から2番目のアイコンを筆の形にします。

つぎに、画面下の左から3番目の丸「○」を押し、ペン先を選びます。上から5番目のいちばん右、「ペン(ハード)」のいちばん大きいペン先を選びます。

2本あるバーの上のほうを右に振りきり、ペン先を最大値(1000px)にします。

この状態で作画画面に戻り、指でぐりぐりっと大胆に画面の全体をテキトーに塗ります。

すると、いままで茶色かった部分が青く染まりました。

レイヤー上で見るとこんな↓感じです。レイヤー「7」は全面が青に染められているのですが、下のレイヤー「6」で茶色に染められている部分しか反映されないので、結果的に茶色の部分が青に入れ替わったように見えます。

同様にして「しっぽレイヤー」も濃い青色にします。「ピンクレイヤー」もちょっと黄味がかった色に変えます。

青色がちょっとクドイ感じになったので、ちょっと薄めます。

「クリッピング」したレイヤーの下に、おなじく「クリッピング」した白レイヤーをつくります。

そうしてから青でクリッピングしたレイヤーの透明度をいじります。「しっぽレイヤー」にも濃い青の下にまた1枚、クリッピングした白レイヤーをかませます。

(白レイヤーをかませないまま青の不透明度を下げると、下の茶色が透けてきてしまいます)

だいぶん涼しげになりました。

デジタルイラストで色を変えたいときまとめ(アイビスペイント使用)

■色を薄くしたい:レイヤーの不透明度を下げる

■色を濃くしたい:レイヤーを複製し、上のレイヤーを「乗算」モードに。どちらかの不透明度を下げて微調整。

■色をまったく別のものにしたい:新規レイヤーをつくり「クリッピング」して塗り直す。

以上です。

デジタルイラストは、どのレイヤーを上にするか下にするか、どこを塗ってどこを塗り残すか。によってパズルみたいに自由度が高くなります。

ぜひ工夫して、自分の表現したい絵を実現させてください。

では!