漫画家のなり方

コマ割りが思いつかない場合のコツー適当に6分割で大丈夫

同級生に漫画っぽいイラストを描く人はたくさんいたけど、コマ割りができる人となるとグッと人数が減りました。

わたしも最初のころはコマ割りがとても苦しかった。ぜんぜん進まなかった。ので、コツのようなものを披露したいと思います。

こんにちは。プロ漫画家として13年生活しまして、経済的に破綻して現在は会社員をしておりますネコム(@necom_anarchy)です。

漫画のコマ割りは、まずは適当に6分割で大丈夫

ヒキとかメクリとかのテクニックを聞いたことがあるかもしれませんが、まずはそれは考えないようにしましょう。

テキトーに1ページを3段くらいに分けます。んでその段をタテに2分割します。

これが基本的な漫画のコマ割りです。だいたいの作品はこんな感じのページが多いかと思います。

典型的なコマ割り。3段6分割。だいたいこれでOK。

これにストーリーを適当なところで切って入れていきます。基本は「会話」単位で大丈夫です。

Aさん「OOOOOOOOOOO」
Bさん「XXX! XXXX! XXX!」

こんな感じで、やりとり1セットにつき1コマです。

あとはとくに見せたいコマなんかは大きくするといいです。大きいコマは真ん中の段はあんまりよくなくて、はじっこがいいです。

それと、ヒロイン(もしくは作品においてとくに印象的なキャラ)登場のときは、いわゆる「3段ブチ抜き」で全身を描いてあげます。

3段ブチ抜き。原稿用紙のタテの長さをいっぱいに使って、キャラの全身を描く。

だいたい短編1作品につき2か所くらい変則的なコマ割りがしてあれば、メリハリ的にもじゅうぶんです。

奇抜なコマ割りは、逆に読みづらいので。

コマ割りの練習は4コマ漫画が最強

漫画家の聖典ともいうべき、「手塚治虫先の『マンガの描き方』」にもありますが、まず最初は4コマ漫画を描くのにチャレンジしたほうがいいです。

(ちなみに上記の感想を書いた記事「手塚治虫『マンガの描き方』―もと漫画家による感想文」も、よろしければご参照ください。現代でも「そうか!」と思える要素が満載の、基本に立ち帰れる良書です)

4コマは基本、コマの大きさもおなじだし、上から下に流れるので余計なことは考えなくていい。

「話の流れをどこで区切るか」の練習にもってこいです。

正当な「4コマ漫画」としては、3コマめから4コマめに転じるときは価値観をグルッ! と逆転させるのがセオリーですが、練習としてなら日常であった「ほかの人に教えたいこと」なんかを、ひねりなく描く感じでいいと思います。

最後のコマにオチというか「この漫画で表現したいこと」のメインを入れる訓練になります。

コマ割りの以前に、ストーリーを最後までつくっておく

いろんな描き方がありまして、物語を考えるのとペン入れとを同時進行している天才肌の作家さんもわりと何人もいるようですが、コマ割りが進まないというのであれば、ストーリーをまず最後まで考えて、セリフもきっちり決めてから描いたほうが早いです。

むかし2chで教えてもらった方法なのですが、演劇の台本(ト書き)のような感じでまず、ストーリーをぜんぶ文章に起こします。

簡単な情景と、誰が何を言ったか、をダーッと書いていきます。

で、それを16ページものなら表紙の分の1ページを引いて15分割して、「だいたい1ページにこのくらいのセリフが入るな~」ってのの、めやすにする。

決めゴマとかを調整しつつ、コマにセリフをうめていく。と、けっこう機械的にネームがつくりやすいです。

デジタルでネームをしている人をわたしはまだ見たことがなくて、デジタルでの方法はどうしているのかわかりませんが、

紙でネームをつくる場合には、たいていのプロ作家は1コマずつハサミで切ったりセロハンテープで貼ったりして修正しつつなので、いっぺんでバシッと完成形ができるとは考えないほうがいいかもです。

多くの場合、ネームってぐっちゃぐちゃになってます。担当編集と作家が脳内で補完してやっと内容が通じる感じです。

単行本とかに「このページのネームはこんなだった!!」って掲載されるのは、たいていキレイな部分だけです。グッチャグチャの部分もほかにたっぷりあります。

なので、修正をおそれないで何度でも直してください。

「コマ割りが思いつかない場合のコツ」まとめ

・突飛なコマ割りじゃなく、ふつうに6分割がいちばん読みやすい
・最初は4コマで練習してみて
・セリフを書き出してページ数で割るとめやすになる

以上です!

数をこなしていくうちに、細かい工夫もできてくるようになる(やりたくなってくる)と思います!

量産GOGO!!