漫画のデジタル作画

【初心者】アイビスペイントを使いスマホで写真を取り込み線画にする方法【どこよりも詳しいやり方】

デジタル作画でイラストを描いてみたい、でもなかなかとっつきにくい。という方へ向けての記事です。

お手持ちのスマホで、まず簡単なイラストを描いてデジタル作画になれていきましょう。

最初は、紙にペンで描いたアナログ原稿を写真で取り込み、色塗りだけをデジタルでする方法がいいと思います。

図解したので文章が長くなり、むずかしそうな印象ですが、覚えてしまえば写真の取り込み作業は5分でできます。

「レイヤー」ってなんだろう? というかたは、こちらの記事「【レイヤーとはなにか?】イチからはじめるデジタル作画」をお読みください。

「アイビスペイントX」をダウンロードする

アプリ「アイビスペイントX」をダウンロード。青いアイコンのほう(無料)でOKです。

アイフォンの場合は「Appストア」、アンドロイドの場合は「Playストア」で「アイビスペイントX」と検索し、ダウンロードしてください。

「アイビスペイントX」(アイコンが青のもの)は、無料版です。

広告が出ます。また、特殊な筆を使いたい場合は広告動画を見る必要があります。

わたしはこちらを(無料の筆のみで)使っています。

広告を消したくなったら、あとから課金して、有料版とおなじ状態にもできます。

初心者のかたはまずこちらをダウンロードするのをおすすめします。

「アイビスペイント」(アイコンが黒のもの)は有料版です。840円します(2019年6月現在)

紙とペンでアナログで線画を描く

紙にペンで線画を描きます。単純な線のほうが最初は塗りやすいです。

どんな絵を描くかラフ案を描きつつ、下描きしてペン入れします。

写真で取り込むので、紙はどんなものでもかまいません。薄くてもOK。罫線があったり、色のついているものは取り込みにくいので、色は白地がいいです。

最初なので塗り絵っぽく、線のふとい単純なイラストにしてみます。

鉛筆画でもいいのですが、下描き状態の線があやふやなものは塗りにくいです(スキマにたくさん塗り残しができる)。くっきりハッキリした線が塗りやすいです。

あと、線と線がつながっている描き方をすると塗りやすいです。これはふつうの塗り絵とおなじですね。

スマホの写真機能で絵を撮影する

なるべく白い部分が白いまま写るように撮影します。紙のはじっこはどうしても影になってしまいますが、絵にかからなければOK。

また、絵がゆがまないようになるべく真上から撮りましょう。

スチールシェルフなどがあれば、下の段に絵を載せ、上の段にスマホを載せて撮影するのが平行に撮れるので、理想です。

また、ピントを合わせるためと、絵のまわりに余白をもたせるため、あまりドアップでは撮らないほうが無難です。

アイビスペイントに写真を取り込み、線画レイヤーにする

「アイビスペイントX」を起動します。

表紙が出たら、いちばん左のボタン「マイギャラリー」を押します。

はじめは空白の「マイギャラリー」ページが出てきます。何枚か描くと、ここに自分の過去の作品が表示されます。

左下の「+」を押します。(データを「新規作成」するボタンです)

絵の大きさを決める画面に行きます。

「写真読み込み」の部分を押します。

自分のスマホ内にある写真のデータが出てきます。

アイフォンの場合「すべての写真」を押し、さきほど撮影した線画の写真を押します。

すると小窓で注意書きが出てきます。

キャンバスサイズ

キャンバスサイズが大きいほど動作速度が遅くなり、消費ストレージが大きくなります。

3024×3024 – オリジナル
1200×1200 – 推奨

キャンセル

「推奨」って書いてあるところを押します。

また小窓が出てきます。

線画抽出
アナログ線画を読み込んだ場合は、線画抽出をすると便利です。線画抽出を行いますか?

キャンセル OK

「OK」を押します。

下に3本のバーが出てきます。

上から「黒側」「白側」「中間値」とあります。

まず、真ん中の「白側」のバーの丸印を、100%から0%のほう(左側)に下げて、紙の色を真っ白に近づけていきます。

白であってほしい部分に、灰色みがまったくなくなったらOK。

だいたい40~50%くらいのところになると思います。あまり0%に近づけすぎると、線画自体が白飛びしてしまいます。

「白を真っ白にしようとしたら、線の色がちょっと灰色っぽくうすまっちゃったな」という場合は、いちばん上の「黒側」のバーを0%から少しだけ右にずらしましょう。10%くらい。線が太りすぎないていどに。

絵を拡大して、線の色味をよく見ながらいい感じのところに調整しましょう。

なお、いちばん下の「中間値」は50%のままでOKです。(公式にもそう書いてありました。また、わたしがやってみた感じでは、「黒側」をプラスにしていったほうが線の雑味が出ず、白黒のメリハリはうまくいきました)

線と紙の色がいい感じにクッキリしたら、右側にある緑の「✔」を押します。すると変更が確定されます。

赤い「×」を押すと、変更がキャンセルになってしまいます。

この状態で、とりあえずデータを保存するため、右下にある「←」を押します。

画面右下の「←」を押すと、「マイギャラリー」ページに行き、データが保存される。

すると、「マイギャラリー」のページに行きます。さきほどまでのデータが追加されています。

とりあえず保存ができたので、作業をすすめます。

右下の「編集」を押すと、作業の続きに入れます。

デジタル作業ではこまめな保存をおすすめします。

絵の大きさを調整する

※いいバランスで写真が取り込めた場合、この項目はいらないので読み飛ばしてください。

取り込んだ絵が、中央に写らずに片側に寄ってしまったり、絵が大きすぎたり小さすぎたりした場合、調整していきます。

まず画面のいちばん下、右から2番めの「1」とか書いてある四角「□」っぽいアイコンを押してください。小窓が出ます。

これが「レイヤー」をあらわしています。赤い四角がいっぱいある「選択レイヤー」は、今回は使わないので無視してください。

その下に「1」という青枠でかこまれたレイヤーがあります。これが写真で取り込んだ「線画レイヤー」になります。


この状態のまま、右のバーの上から3ばんめ、十字になっている矢印のマークを押します。

線画自体を自由に移動・拡大縮小できる画面に行きました。

大きさを変えたいときは、画面上で指2本をひろげるような動作(ピンチアウト)で拡大指2本をせばめるような動作(ピンチイン)で縮小します。

位置を調整するときは、指1本を置いて移動させます。

※画面いっぱいに絵をひろげず、余白を多めにとることをおすすめします。

いい感じの位置・大きさになったら、下の右はじにある緑の「✔」を押して確定します。

さきほどの「レイヤー」画面になりましたので、また下の右から2番めの下向き三角「▽」のアイコンを押し、「レイヤー」画面を閉じます。

線をざっくりととのえる

写真取り込みでかすれてしまった線を描き足したり、白い紙の部分が影で黒くなってしまったのを消したりして、線画を修正します。

画面のいちばん下、左から3番めの黒い丸を押します。小窓が出てきます。

ペンの太さを選ぶ画面に行きました。注意文が出てきます。

無料で利用する

動画を見ると有料ブラシを一定期間、すべて無料で利用できます!

キャンセル OK

無料ブラシのみで作業できるので、「キャンセル」を押します。

上から5番目の「ペン(ハード)」の8.0か、上から7番目の「デジタルペン」の8が、くっきり描けて線画には使いやすいです。

ひとまず「ペン(ハード)」の8.0のところを押してから、画面下のさっき押した左から3番目のアイコンを押します。

(さっきは黒丸でしたが、いまは窓を開いているので、下向きの二重三角「▽」みたいな印になっています)

んで、絵を指2本のピンチアウトで拡大し、かすれたあたりを指でなぞると、線画がくっきりします。

○の部分をなぞり書きしたり、ハミダシを消したりしました。

ちなみにいちど筆の種類をえらべば、下に2本のバーが自動的に出てきます(出ない場合は、下の右から3番目の矢印「↑」を押すと出てきます)。

これで線の「太さ」と「濃さ」を微調整できます。

上のバーが太さで、さっき8.0を選んだので8.0になっています。描いてる途中で少し細くしたりふとくしたりしたくなったら、こちらをいじればOK。

下のバーは濃さです。写真取り込みの線画はうすくなっていることが多いので、ちょっと濃さを下げて90%くらいにすると、もともとあった線となじんだ濃さの線が引けます。

あと線がはみだした部分や、背景が影で黒く汚れた部分などを消します。

下のいちばん左のアイコン、筆と消しゴムがぐるぐる矢印になっているアイコンを押すと、「筆」と「消しゴム」が一瞬で入れ替わります。

消しゴムの大きさは、筆とおなじく左から3番めのアイコンを押して窓をひらくか、右から3番めの矢印「↑」を押すことで出てくる2本のバーでいじれます。

こんな感じの全体像になりました。

絵の大きさと位置、線のかすれやはみだしなどの調整が終わったら、また右下の「←」を押し、「マイギャラリー」ページにもどります。(こまめに保存)

線を真っ黒にする

さてこのままの状態では線画がちょっと透けているので、線を真っ黒にします。

(線画が透けていると、線画より濃い色を塗ったときに、線画が浮いてへんな感じになります)

まず、また「マイギャラリー」画面から右下の「編集」を押して作業していきます。

画面の下、右から2番目の四角「□」を押して「レイヤーページ」に行きます。

右下の、点が3つ「・・・」タテに並んでいるアイコンを押します。

小窓が開きます。

上から3つめの「不透明度で選択」を押します。

線画のまわりが点線で囲まれます。

「レイヤーページ」を閉じます。画面下の左から2番目のアイコンが「ブラシ(筆)」であることを確認します。ちがっていたら、画面下のいちばん左のアイコンを1、2度押して「ブラシ(筆)」にします。

画面下の左から3番目の丸印「○」を押し、「ペン先選択ページ」に行きます。

上から5番目の「ペン(ハード)」のいちばん右を押し、「ペン選択ページ」を閉じます。

画面の下、真ん中の四角を押して「色選択ページ」をひらき、左上の真四角の「黒」を押します。

右上の長四角が「黒」になったらOKです。「色選択ページ」を閉じます。

画面下の右から3番目の矢印が上を向いていたら「↑」、押して2本のバーを出します。バーを2本とも右に寄せます。

これで「ペン先の太さ」も「濃さ」も最大限に設定できました。

つぎに、指で画面全体をぐるっと染めます。

何度もグリグリすると線が太くなりすぎるので、1回だけぐるりと。

右上の真ん中あたりの、点線の四角を押します。小窓が出ます。

いちばん上の「選択解除」を押します。線のフチについていた点線が消えます。

これで、線の透明部分をなくし、真っ黒にすることができました。

パッと見、ちがいはわからないかもしれませんが、色を塗っていくと不透明にしたほうがだんぜんアラが気になりません。

データを複製して保存する

※「今回はお試しでやってるだけ」という場合は、この項目は飛ばしてください。

「マイギャラリー」ページに戻ったら、下の右から2番めの「…」を押してください。小窓があらわれます。

削除
作品を複製
キャンセル

これの「作品を複製」を押します。すると、おなじデータがもうひとつできます。

線画は線画のまま保存しておいて、コピーしたデータで色塗りしていきます。

こうすると、色塗りが煮詰まってどうにもならなくなったときも、写真の取り込みからでなく、「線画」の状態からやり直せます

デジタル作画を仕事としてやっていく場合は、こういう工程をかますクセをつけておくと、あとでたすかることが多いです。

(LINEスタンプなど、似たような絵を複数つくるときも、この方式でデータをふやしてつくっていきます)

作画画面のアイコンの簡単な説明

長くなってしまったので、色塗りについてはべつに記事を描きます。

色塗りだけに関していえば、アナログ写真から抽出だろうがデジタルで線画を描こうが、おなじ手順ですしね。

ここで簡単に、作画画面のアイコンについてご説明しておきます。

画面左上のターンした左向きの矢印「←」は「取り消し」。

直前にやった作業が、もとにもどります。なにか削除してしまった場合など、あわてずにこのターン矢印「←」ボタンを押しましょう。

となりの右向きのターン矢印「→」は「先に進む」。

「取り消し」した作業を「やっぱりやる!」という場合に押します。色を変えた場合に見比べたいときなど、けっこう便利です。

右上の4つは初心者はまだ気にしないで大丈夫です。左から「選択関連」「手ぶれ補正」「定規」「柄トーン」です。押すと小窓が開くので、ひとまずザッと見てみてもいいかと。

画面左下に行きます。

さきほど説明した、消しゴムと筆が矢印でくるくるしているマーク。

ペンと消しゴムを切り替えるクイックボタン。イッパツでペンと消しゴムが入れ替わるので、「描き」に熱中しているときには便利なボタンです。

そのとなり左から2番目。最初は筆のマークになっているボタン。

ここを押すと小窓が出て、描画機能がいろいろ使えます。最初つかうのは「ブラシ(筆)」「塗りつぶし(バケツ)」「自動選択(ワンド)」「スポイト」くらいです。

ちなみに上記の( )内は、ほかの描画ソフトで使われているべつの言い方です。

もういちど下の筆マークを押すと、小窓は閉じます。

そのまたとなり左から3番目。丸いアイコン「●」さきほども使った、筆の質感と太さを指定するボタン。

つぎに左から4番目。四角のアイコン「■」。ここは色を指定する画面が開きます。

左から5番目であり右から3番目の矢印「↑」。太さと濃さを選ぶ2本のバーが出るほか、なにか小窓が開いているときに押すと、小窓が閉じます。

右から2番目。レイヤー画面。レイヤーを選びます。色塗りのさいにくわしく説明しますね。

いちばん右の矢印「←」アイコン。「マイギャラリー」ページに戻ると同時に、そこまでの作業が保存されます。作業ごとにこまめに押したいです。

今回は以上です。