漫画のデジタル作画

【初心者】アイビスペイントでデジタルイラストを色塗りする方法【どこよりも詳しいやり方】

この記事では、スマホに写真として取り込んだアナログ画像に、デジタルで色を塗る方法について説明します。

スマホで撮った写真を、デジタルの線画にするまでの工程は前回の記事「【初心者】アイビスペイントを使いスマホで写真を取り込み線画にする方法【どこよりも詳しいやり方】」をご参照ください。

※上記の記事↑で線画を真っ黒にする方法を追記したので、こちらでも線画が真っ黒の前提での塗り方でご説明します。そちらのほうが手順が少なくてすむので。

使用するアプリは無料の「アイビスペイントX」です。

ちなみに「アイビスペイントX」(青いアイコン)が無料版、「アイビスペイント」(黒いアイコン)は有料版で、2019年6月現在840円です。

「背景レイヤー(濃い色)」をつくる

まず、前回つくった画像を開きます。

「アイビスペイントX」を起動し、表紙ページから左の丸アイコン「マイギャラリー」を押し、前回の線画を選択し右下「編集」を押します。

最初に「背景レイヤー(濃い色)」をつくります。

ちなみに、デジタル作画では「1つの色は1つのレイヤーをつかう」のが原則です。色ごとにレイヤーを何枚も重ねていきます。

つまり「線画レイヤー」1枚と、「色ごとのレイヤー」いっぱいです。これらのレイヤーを重ねることで、1枚の絵ができます。

新規レイヤーをつくる

下の右から2番目の四角「□」アイコンを押し、「レイヤーページ」に行きます。

ここが「レイヤーページ」です。

いまの時点ではレイヤーは2枚あります。赤い「選択レイヤー」と、黒い線画の書いてある「1」というレイヤーです。

ちなみに、赤であれ灰色であれ、■がたくさん格子柄もようになっている部分は、「ここは透明です」という意味になります。

画像ソフト特有の、便宜上の表現です。

青い四角のワクが、「いまつかっているレイヤーだよ」という意味になります。「選択(された)レイヤー」ということです。

この状態で、左側の「+」のアイコンを押します。

すると、青でかこまれている「線画レイヤー」の上に、もう1枚「2」という灰色のレイヤーが出現しました。

この灰色の格子縞の部分を指で押しつつ、「線画レイヤー」の下に移動させます。

ちなみに、文字の部分(2とか100%とか普通とか書いてある部分)をさわっても移動できません。灰色の格子縞の部分をさわることで、移動が可能になります。

このように、「色レイヤー」はすべて「線画レイヤー」の下に移動させることが必要になります。こうしないと、線の上に色がのってしまい、うまく塗れません。

ちなみにレイヤーは下からナンバリングされるので、位置を入れ替えた「線画レイヤー」は「2」レイヤーになりました。「下地レイヤー(白)」にするのは「1」のレイヤーです。

「色レイヤー」を「線画レイヤー」の下に移動できたら、下の右から2番目の下向き三角「▽」を押して、小窓(レイヤーページ)を閉じます。

「塗りつぶし」(バケツ)ツールで塗る

下の左から2番目のアイコンを押します。小窓が出ます。

左側の下から3番目「塗りつぶし」を押します。(「塗りつぶし」を押すと小窓は自然に閉じます)

つぎに下の真ん中の四角を押します。色選択ページが出てきます。

色のパレットが表示されます。

自分ごのみの色をつくりたいときには、右上の「<」を押すと、自由な色がつくれる画面に行きます。外側の丸が色相、真ん中の菱形が明度です。

とりあえず右上の「>」を押して、パレット画面に戻ります。

濃いハデな色をどれか選びます(今回は紫にします)。紫を指で押すと、右上に紫が表示されます。「紫で描きますよ」という意味です。

下の真ん中、下向きの三角「▽」を押して、色選択の小窓を閉じます。

どこでもいいので、背景の部分を指で押してください。

すると、背景がぜんぶ紫になります。

「背景レイヤー」ができました。(あとで色は変えられます。柄トーンで模様も貼れます)

「下地レイヤー(白)」をつくる

人物や動物のシルエット全体を塗る「下地レイヤー(白)」をつくります。

これを人物(動物)全体に張っておくことで、白目が背景に透けたり、細かい塗り残しができたりするのを防ぎます。

「新規レイヤー」を作成し、線画を非表示にする

さきほどの「レイヤーページ」で右の「+」を押し、もうひとつ新規でレイヤーをつくります。

これを「下地レイヤー(白)」にします。紫の「背景レイヤー」の上に、1枚レイヤーが追加されました。

「線画レイヤー」は1枚くりあがって、下から「3」番目のレイヤーになりました。

選択範囲を指定する。

つぎに右下の、点が3つ「・・・」タテに並んでいるアイコンを押します。

すると小窓が開くので、上から3番目の「不透明度で選択」を押してください。

すると、紫で塗った部分が点線でかこまれます。

つぎに、「線画レイヤー」の灰色の目玉のマークを押してください。

こんどは、線画が非表示になります。(データとしては残っているので、サムネイル部分にだけは表示されています)

つづいて、「2」のレイヤーを押し、青いワクを「2」のレイヤーに移動させます。

画面下の右から2番目の下向きの「《」を押し、「レイヤーページ」を閉じます。

画面右上の真ん中寄りの四角い点線を押します。小窓が出ます。

上から2番目の「選択の反転」を押します。 押すと小窓は消えます。

こんどは、紫の部分ではなく、紫で塗り残した部分が点線でかこまれました。

塗る色を「白」にする

つぎに下の真ん中の四角を押します。「色選択ページ」が出てきます。

色のパレットから、左上にある白い真四角を選んで押します。すると、右上の長四角が白になります。

下の真ん中、下向きの三角「▽」を押して、色選択の小窓を閉じます。

「塗りつぶし」機能でねこ型の部分を塗る

画面下の左から2番目のアイコンは「塗りつぶし」のバケツマークのままだと思いますので、その状態でねこ型の白い部分のどこでもいいので、指で押します。

とくに変化は見られませんが、「レイヤーページ」を開いて見てみると、白く塗られた「下地レイヤー(白)」ができています。

「レイヤーページ」に行く前に、もういちど画面の右上の真ん中寄り、四角い点線のアイコンを押し、小窓が出たらいちばん上の「選択解除」を押します。

点線が消えました。

下の右から2番目の四角「□」アイコンを押し、「レイヤーページ」に行きます。

「2」のレイヤーがねこ型に白く塗られています。これで「下地レイヤー(白)」ができました。

「線画レイヤー」の目玉アイコンをもういちど押し、「線画レイヤー」を非表示の状態から表示状態に戻しておきます。

色を塗っていく(「色レイヤー」をつくる)

このねこは茶色のツートン柄、あとは耳と鼻のピンク、あとの色で塗るつもりです。

つぎに「茶」のレイヤーをつくっていきます。

「茶色レイヤー」をつくる

「レイヤーページ」で「下地レイヤー(白)」に青いワクがついていることを確認し、左の「+」を押します。新規レイヤー「3」ができました。

できた「3」のレイヤーを押し、青いワクを「3」に移動させます。

下の真ん中の四角を押し、「色選択ページ」を開きます。

パレットの中から真四角の「茶色」を押します。右上の長方形も「茶色」になります。

「色選択ページ」を閉じます。

ねこちゃんの茶色にしたい部分を指で押して、塗っていきます。

画面下の左から2番目のアイコンは、さきほど「下地レイヤー(白)」を塗ったときのまま「塗りつぶし」機能が選択されています。

指で押していけば色が塗れます。

こまかいところも指2本で「ひろげる/せばめる」をしつつ、「拡大/縮小」しながら塗っていきます。

ここで注意したいのは、線画の部分を指で押してしまうと、線が自体が選択されて、線画のまわりに少しだけ色がついてしまいます。

こういう状態になったら、「取り消し」の意味の左上ターン矢印アイコンを押します。すると、1操作の作業がなかったことになります。

ちなみに、「取り消し」のすぐ右にある反対向きターン矢印アイコンは、「さっき取り消しした動作をもういっかいやる」です。

たとえば色をべつの色に変えたときなど、「どっちがいいかな?」となんども比べて見たい場合などに便利です。

↓図のように塗り残しが出た場合は、画面下のいちばん左の、消しゴムと筆がくるくるしているアイコンを押します。

すると、左から2番目のアイコンが筆になります。これは「ブラシ」と「消しゴム」を切り替えるだけの便利ボタンで、ほかの機能を使っているときも1度押せば「ブラシ」、2度押せば「消しゴム」になります。

「ブラシ」で塗り残し部分を塗っていきます。

ペン先が大きすぎて塗りにくかったら、画面下の右から3番目の矢印を押し、バーを表示させます。上のバーが「ペン先の大きさ」です。左に動かすとペン先が小さくなります。

調整しながらスキマを塗っていきます。

「しっぽレイヤー(こげ茶)」をつくって、レイヤーに名前をつける

これまでつくったレイヤーと同様に、また「レイヤーページ」で左の「+」を押し、新規のレイヤーをつくります。

トラねこはしっぽだけ色が濃いです。なので、しっぽののシマシマの濃いところだけを先に塗っておきます。

「4」のレイヤーを押し、青いワクを「4」に移動させます。

画面下の真ん中の四角を押し、「色選択ページ」を開きます。

パレットに、さきほど「下地レイヤー」で使った茶色があります。まずその茶色を押します。

これより濃い茶色を使いたいので、自分でつくります。

右上の「<」を押して、色作成ページに行きます。

いまは先ほどの茶色が選択されています。

真ん中の菱形にある灰色の丸印「○」を、指で押して少し下に持っていきます。菱形の真ん中あたりに来るようにします。

右上が、さっきよりちょっと濃い茶色になりました。色選択ページを閉じます。

画面下の左から2番目の筆アイコンを押し、「塗りつぶし」機能に変えます。

そのまま、しっぽの先を指で押し、シマシマもようにします。

(ここでも、塗りきれないスキマがあれば、機能を「ブラシ」にして塗りつぶします)

もういちど下の右から二番目の四角「□」を押し、「レイヤーページ」に行きます。

「背景レイヤー」や「下地レイヤー」は見てすぐわかりやすいのですが、塗ってある場所が小さい場合、パッと見ですぐなんのレイヤーかわかりずらいです。

なので、塗る範囲が狭かったり、色が薄かったりするレイヤーの場合は、レイヤーに名前をつけておきます

「4」のレイヤーを選択したまま、左下のタテ3つの点を押します。

すると小窓がひらきます。上から4番目の「レイヤー名変更」を押します。

レイヤー名
キャンセル OK

と出てきます。

レイヤー名に「しっぽ」などと入力し、「OK」を押します。

「4」のレイヤー名が、「4:しっぽ」になりました。

自分で描いていてわかるならいいのですが、レイヤーがふえてくるとどれがどれだかわからなくなってくるので、パッと見で判別できるようにレイヤーにはなるべく名前をつけておきましょう。

アシスタントが入って複数人での作業など、自分以外の人がデータをいじるのであればとくに、レイヤー名はわかりやすくつけておいたほうがいいです。

「ピンクレイヤー」をつくる

つづけて左の「+」を押し、新規の「ピンクレイヤー」をつくります。薄いピンク色で、鼻と耳を塗る予定です。新しくできたレイヤーに青ワクを移動させます。

「ピンクレイヤー」も薄くて小さい範囲だけ塗るので、先にレイヤー名をつけておきます。さきほどと同様、右下のタテ3つの点を押し、「レイヤー名変更」で「ピンク」と入力しておきます。

「レイヤーページ」を閉じ、「色選択ページ」を開きます。

パレットには、使いたい「薄めのピンク」がなく、似たような色もないので、自分でブレンドします。

右上の「<」を押して、色作成ページに行きます。

まわりの大きな円「◎」にある灰色の丸印「○」を、指で押しつけてぐーっとピンクっぽい場所に移動させます。赤と紫のあいだくらいです。

つぎは真ん中の菱形「◇」にある灰色の丸印「○」を、指でいちばん頂点のちょっとだけ右寄りあたりのところに持っていきます。

この菱形は、上に行くほど薄い色、下にいくほど濃い色。また、右に行くほど鮮やかな色、左に行くほど濁った色になります。

いまどんな色をえらんでいるかは、右上の四角部分に表示されるので、いろいろ動かしてみて、「この色だ」と思えたら「色選択ページ」を閉じます。

色を決めたら、絵を拡大して耳の部分を押します。耳が塗れました。

こんどは鼻の部分を塗るのですが、ほんわり塗りたいです。

なので、下の左から2番目のアイコンを押し、「塗りつぶし(バケツ)」機能から「ブラシ(筆)」機能に変更します。出た小窓の左側の上から3番目の筆のアイコンです。

下の左から3番目の丸印「○」を押し、ペン先を選ぶ画面に行きます。

とりあえずこの画面に行くと「無料で使用する」小窓がいちいち出るので、毎回「キャンセル」でOKです。

上から8番目の「エアブラシ(標準)」のいちばん右を選びます。

ペン先選択ページを閉じます。

ねこの鼻のあたりに、指先をちょんちょんとふれていきます。だんだん、ほんのりと色がついてきます。いい感じだなと思ったらやめます。

下の右から3番目の上向きの矢印「↑」を押すと、筆の大きさや不透明度をいじれるバーが出るので、調整しながら塗っていきます。

エアブラシは加減がむつかしいので、ちょっとやりすぎたなと思ったら消しゴムでぜんぶ消し、またやり直すといいと思います。納得がいく濃さと範囲になるまで、何度かくりかえしましょう。

ちなみに、透明度のバーをいじったときは、描き終えたら毎回、透明度を100%に戻しておきましょう。つぎにべつの色を描くときも、おなじ透明度が適用されてしまいます。

「影レイヤー」をつくる

「レイヤーページ」に行って、また新規レイヤーをつくります。レイヤー「6」ができます。レイヤー「6」を指で押して、青いワクを「6」に移動させます。

こんどは右下の白い長四角を押します。レイヤーの種類が出てきます。

上から2番目の「乗算」を押します。こうすることで、レイヤー「6」は「乗算レイヤー」になりました。

普通のレイヤーは白であろうが薄い色であろうが、下のレイヤーは透けて見えません。が、「乗算レイヤー」は下の色が透けて見えます。

「乗算レイヤー」をつかって、影を表現していきます。うすい灰色で塗ります。

「色選択ページ」を開きます。ピンクをつくった状態から、真ん中の菱形の中にある灰色の丸印「○」を、高さはかえずにそのまま左に動かします。

右上の四角が、影として使いたい感じの灰色になったら、「色選択ページ」を閉じます。

さきほどピンクを塗ったのとおなじペン先「エアブラシ(標準)」で塗っていきます。

まずははみだしとか気にしないで、全体的にざっくり塗ります。消しゴムも「エアブラシ(標準)」でほんわり消していきます。

影のつき方は、↓のような感じのイメージで塗るといいかもです。

クールに塗る感じならこれでもいいのですが、ねこの丸みを表現したいので、その場合の影などはエアブラシで塗るとそれっぽくなります。

ざっくり塗れました。このままでは背景に影がはみだしているので、背景にかかっている部分の影だけを消します。

「レイヤーページ」を開いて、いちばん下の紫の「背景レイヤー」を選択します。

右下のタテ3つの点を押します。

上から3番目「不透明度で選択」を押します。こうすると、「背景レイヤー」の、紫に染めてある部分だけが選択されます。

つぎにまた「影レイヤー」を選択してから、「レイヤーページ」を閉じます。

紫の部分が選択された状態で、消しゴムでガシガシ全体を消します。すると、紫にかかった部分の灰色だけが消えます。

(作業途中はぜんぶ消えてしまったように見えますが、指をはなすと紫以外の部分は消えないで残っています)

背景にはみだした灰色がぜんぶ消えたら、右上の点線の四角を押します。

小窓が出ます。いちばん上の「選択解除」を押します。

柄トーンを貼る

仕上げに、背景に柄トーンを貼ってみます。

「レイヤーページ」を開き、「1」の紫の「背景レイヤー」を選択し、またすぐに「レイヤーページ」を閉じます。

こうすることで、「背景レイヤー」のすぐ上に柄トーンが敷かれます。

右上の、山と太陽が描かれた風景画っぽいアイコンを押します。小窓が出ます。

いろんなトーンが出てきます。わたしは「和風柄(カラー)」が好きなので、そこから選んでいきます。「和風柄」の文字の右の「>」を押します。

「和風柄」のいろんなトーンがでてきます。鍵のマークがついているものは課金用です。ひとまず無料のものをどれか選びます。

だいじな娘(ねこ)に晴れ着を選んでやるような気分が味わえます。着せ替えたのしすです。

気に入った柄があったら、押せば表示されます。柄の大きさなどは指2本で拡大・縮小できます。

緑の「✔」を押すと確定されます。(赤い「×」を押すとキャンセルになります)

これで完成です。右下の「←」を押して「マイギャラリー」ページに移動し、作業を保存します。

画像として写真フォルダに入れる

完成した絵をSNSなどに投稿するために、写真フォルダに移します。

「マイギャラリー」画面で下の真ん中の、上向きの矢印「↑」のついた四角「□」を押します。

上から2番目の「画像(JPG)」を押します。

アイフォンだと、左下の「画像を保存」を押します。

そうすると、写真フォルダにさっき描いた画像が保存されます。

写真のフォルダを見てみると、いちばん最新に撮られた写真の位置に、絵がありました。

(テストとしておなじような画像いっぱいつくったんで、わかりにくいですけど……)

ちなみに画像はいろいろ種類があり、「JPG」(じぇいぺぐ)というのがいちばんポピュラーなので、その形式を選んでおくと間違いないです。

SNSとかに投稿してみよう!

せっかくつくった画像、ぜひSNSなどにアップしてみてくださいね。自作のアイコンをつくるのも、たのしいものです。

ただ、これからも作品をずっと発表していきたいなら、著作権侵害にならない範囲でたのしんでくださいね。

自分が描く側になるからには、他人の権利も侵害しないことが大切です。

よく芸能人が「自分がNHKに出たいから、受信料はちゃんと払う」とかいいますが、そういう筋を自分の中だけでも通しておくことで、無用なトラブルを避けることができるんじゃないかと長年、絵を描いてきて感じております。

では、今回はこれにて!