漫画家アシスタントの仕事内容はおもに作画ですが、簡単な掃除、おつかい、料理などをたのまれることもあります。
社会人経験があまりない状態でアシスタントをしたとき、おつかいで「領収書をもらうのか? あて名はどうする??」に戸惑った経験があるので、記事にします。
わたしは13年ほど青年マンガ家をしたのち、廃業して会社員を7年し、現在はフリーランスのネコム(@necom_anarchy)です。アシスタントは長期短期ふくめ、ジャンル入り乱れて十数名の先生のもとに伺いました。
おつかいをたのまれた時点で、まず先生に「領収書はいりますか?」と確認する

たいていは「レシートでいいよ」と言われると思います。
2020年現在、レシートの機能が以前より格段に向上したため、品名や日時など細かく入っているものが多く、領収書よりもレシートのほうが経理上の記録としては上位なのだそうです。
※ただし古いレジを使っており、品名がなく値段の数字のみのレシートの店舗は存在します。その場合は先生自身がおそらく把握しているので、指示をしてくれると思います。(つぎの段落で説明します)
とはいえ、「お昼の買い出しにお弁当を人数分」「書店で文具を買い足し」などの場合は以下の「1.小売業」にあてはまるので、いずれにせよレシートのみで基本は問題ありません。
以下の事業に関する取引の場合は、消費税法上、宛名なしの領収書であっても使用することができます。
1. 小売業
請求書作成ソフト「マネーフォワード クラウド請求書」領収書が宛名なしだったら?
2. バス、鉄道、航空会社などの旅客運送業
3. 旅行に関する事業
4. 飲食業
5. 駐車場業
レシートに品名が入っていないお店の場合、領収書が必要

アシスタントにおつかいをたのむ場合、漫画家の先生はすでにその店に行ったことがある場合がほとんどです。
経理上のレシートの処理もしたことがり、いきつけの店のうち「この店はレシートに品名が入ってないな」などは把握していると思われます。
その場合、先生からは「領収書をもらってください。あて名はナシで(書いてもらわなくて)いいです」と言われることもあります。
※「レシートでいいよ」と言われるケースもあります。何度もその店で同様の買い物をしている場合、また金額が少ない場合は、先生がお願いしている税理士さんによっては不問にしてくれるようです。
領収書には、以下の5点が書かれている必要があります。
- お店の名前(支店名)
- 日時
- 品名
- 金額
- あて名
レシートではなく領収書を発行してもらう場合でも、前述の「1.小売業」にあてはまるのであれば、「⑤あて名」はなくてもかまいません。
このへんわたしは当時よくわかっていなかったので、「お店の人が『どうしてもあて名を書かなきゃダメ』って言ったらどうすればいいのかな!?」と不安でした。
そう言われたことはなかったですし、以上のことをあとから調べて知って、安心しました。
ほか簡単な掃除、料理をたのまれるケース

仕事と関係ない部分の掃除は基本、たのまれません。
原稿があがったあとに、時間があまったのでアシスタントたちが自発的にスクリーントーンの片づけ、整理などをすることはあります。
料理もまずめったにたのまれません。アシスタント持ち回りで食事当番制の現場もあるそうですが、その場合は事前に言われると思います。
が、やはりかなりレアケースです。料理がまったくできなかったりアレルギーがあったりする場合は、そういう現場は避けましょう。
漫画家アシスタントの仕事内容|おつかいの際は領収書がいるか確認:まとめ
- 買い出しをたのまれたら、領収書がいるか先生に確認する
- 「レシートでいいいよ」って言われることが多い
- 「領収書もらって」と言われることもある
- 「あて名はナシでいいよ」と言われたらお店の人に書いてもらわなくても大丈夫
以上です。
おつかいはドキドキするけど、ずっと部屋の中に閉じこもっている業務なので、気分転換にも運動にもなりますよね。
ご参考までに!