読んでよかった本

『もうレシピ本はいらない』感想―食欲が感じられないときにはこれを読もう

とにかく、書かれているものがおいしそう。

ごはん、漬け物、みそ汁だけなんだが、その「おいしそう」さがありありと実感できる。知ってる、わたしこれ、このおいしさ、知ってる。

と、読んでいるあいだソワソワしました。はやくご飯を炊きたくて。

レシピを見てたら毎日の料理はしてられない。それは確かに

この本にも書いてあるが、料理研究家の土井善晴先生も、日常の料理はこったものではなく「一汁一菜」をすすめており、『一汁一菜でよいという提案』という本も出している。。

たしかに、毎日の料理しかも3食ぜんぶ、レシピ本を見ながらなんてやってられない。

実際わたしのレパートリーもかなり限られていて、

・きのことさつま揚げを炒める
・ピーマンとじゃこを炒める
・にんじんしりしり
・もやしを蒸す
・ほうれん草のおひたし

だいたいこの5つでバリエーションをつけてまわしている。あとは魚を焼いたり。

で、ここからがキモなのだが、「それがちょっとうしろめたく、はずかしい気持ち」なわけだ。

“聡明な女は料理がうまい、という呪縛”

そも、家庭料理がハードルの高いものになってしまったのは、1970年台にベストセラーになった桐島洋子さんの『聡明な女は料理がうまい』という本の影響なのだそうだ。

現代でもそのような風潮はたしかに感じる。フルタイムで働いていても、朝食も夕飯もパパッとつくって、夫にも子供にもお弁当を持たせ、休日にはお菓子づくりをたのしむようなお母さんが理想、いやむしろそれがスタンダード。みたいな。

そうでないオンナは劣等生。と世間の無言の圧力を感じ、落ち込んでいる女性が数多くいるように感じられる。わたしもそのなかのひとりだ。

InstagramやFacebookでも、呪縛がすごい

だいたいまあ、婚活をしてても感じたんだけど、そもそも料理がつくれないような女は、結婚の対象として相手にされない。

「女を家政婦だとでも思っているのか!」と腹が立つけど、現実問題、現代日本では女は仕事で出世する機会が男性よりも格段に少ない。しぜん多くの場合、男の収入に頼らなくては生涯にわたって生活してゆけない。

反面、男性は仕事で出世の機会はあるが、労働時間が長かったりして家事をじゅうぶんにするのがキツイ。結婚するなら家事が得意な人と、と考えるのは無理もないこと。

という社会状況があり、でもそうとう鬱屈しきったシステムだなと思うのが、インスタとかFacebookでの料理写真の投稿。

華やかな凝った料理の写真とともに、夫の愚痴がえんえんと書いてある。「そんなに怨みをこめたものを食べたら、何かおかしくなってしまうのでは?」と日本全体の”お父さん”の体調がが心配になるほど。

女ばかりが陰湿なのでもないし、男ばかりが無神経かつ無関心、だというわけでもないのだろう。本人たちのせいではなく、環境によるものだろう。

食べ物の探求は「自分を癒やす旅」ですよ

わたしは摂食障害なので、厳密にいうと食欲がない。

ストレスを感じたときに「何かをかみくだきたい」という衝動がわく。

栄養バランスとか考えられないので、体調がよろしくない。グッタリ。

ごくたまに「こんなんじゃいけない。何か(まっとうなものを)つくるか」という気力がでるのが、

ドラマ化も決まった漫画『きのう何食べた?』よしながふみ著、だったりしました。最新刊は毎度たのしみです。

(最新刊が出たら、載ってたものをいくつかはかならずつくるので)

それに『もうレシピ本はいらない』も、くわえることができそうです。

『もうレシピ本はいらない』まとめ

この本を読んでためになったことは、

・醤油おおさじ1、砂糖おおさじ1、酒おおさじ2、とかそんな調味料をこまごま決めたレシピは、やんなくてもいー。
・旬の野菜は100円くらい。やすい。
・ストウブっていう無水鍋がべんりらしい。

です。

ストウブ調べてみる。お値段けっこうするな。調理器具だからそうそうダメにならんだろうから、よさげだったら思いきって買う。

ふるさと納税の返礼品のアマギフも来ましたことだしな。