漫画家の健康

江口寿史『彼女』展@しもだて美術館 ライブスケッチ レポ「先ちゃんは実在した!!」2019.7.14.

地元の茨城県・筑西市(ちくせいし)で江口寿史先生のイラストレーション展『彼女』が開催されておりまして、7/14(日)には先生みずからがいらしてライブスケッチをなさるということで、飛んでいってまいりました。

『彼女』展は写真撮影OK! ブログやSNSにUPも大丈夫とのこと

しもだて美術館さまに電話で確認したところ、江口寿史先生の『彼女』展については展示物の写真撮影OK、ブログやSNSへのUPも大丈夫とのことです。

ライブスケッチ中も観客のみなさんそれぞれパシャパシャしてたり、REC●したりしてました。ファン層はやはり4~50代が多い印象で、展示を見るのにもゆずりあってなごやかな感じでした。

先ちゃん(江口寿史先生)さらっと登場、ほんのり開始

ホールに150席くらい並べた会場に、先ちゃん登場。テレビで見た、吉祥寺を歩ってるのとおんなじ感じで自然に登場。

作業台となる長机に、持ってきた鞄からペンをぶちまける。ざらざら~っ。すごい量だった。おんなじ油性ペンが10本くらいあった。インクが切れたとき用なのかな?

ペンを置いたときの音が予想外に大きかったのか、照れた顔をしていらした。

ライブスケッチ開始

スケッチのモデルさんを事前募集していて、20名が当選のところ応募は6000通だとか。倍率300倍!

今回の募集は「女性のみ」とのことで、10代半ばから40代いってるかな? くらいの方まで幅広く登場。

長机に江口寿史先生の対面に座り、軽くポーズをとってスケッチ開始。

最初に江口寿史先生の指示で1分くらい、会話しながら右を向いたり左を向いたり、ひじをついたりほおずえをついたり。その人のいちばん素敵な角度を探して、ポーズを決めていた感じ。

描いている様子はライブカメラで大スクリーンに映る。1人につき10~15分くらいで終了。眼鏡をかけているモデルさんを描くのには時間がかかるみたいだ。

3人目あたりに、たしか北九州からのご参加で、かせきさいだあ×BEAMSの「KOTOBUKI STUDIO」Tシャツをお召しの方がいらしてて、描かれているあいだずっとおしあわせそうで見ててもほんのりした。

大モニターでライブスケッチの手元が見られる

あー、目から描くんだとか、前髪は毛先から上に向けて描くんだ、とかライブスケッチで見てはじめて分かることがいっぱいで、しみじみした。

へんな話で恐縮ですが、似顔絵って実物よりちょっと美人に描くのが常道だと思うのですが、先ちゃんはちゃんと実物そっくりに描いてた。

かなり似てるのに、んでモデルさんは一般公募なので、かなり美しくはあるけどびっくりして3度見するってほどじゃなくて、日常にいてもおかしくない感じの人たち。

んで、だけどできあがったイラストを見ると思わず「かわいい!」って声がでる(わたしはでた)。

なんで? 不思議です。

ちなみにこれまで描いたスケッチが別室にずらりと飾られていました。多っ!!

いいの!? いきなり江口寿史先生サイン会

休憩をはさんで5人ずつ4回やる感じだったが、11時から始まったライブスケッチが終わり江口寿史先生が退場される途中、たぶんどなたかが引き止めてサインをねだったっぽい。

あっというまに「わたしも、おれも」という感じで行列ができた。

20人くらい並んでしまっていた。わたしと連れ(地元の同級生)も並びたかったが、「本とか何も持ってきてない」「ていうか先ちゃんお昼食べられなくなっちゃう」と戸惑った結果、

「帰りに物販で画集を買ったあとに、それでもチャンスがあったらお願いしよう」ということに。いったん、自分たちも昼休憩に出た。

その後、ライブスケッチがぜんぶ終わり、少し時間が早かったのでサイン会の続きをしてくれることに。神か。

ライブスケッチは17時までのところ、閉館時間ギリギリの18時までサイン会をしてくれたようす。

わたしもサインしてもらいました! 「ひばりくんを何度も読み返して過ごす少女時代でした」ということを伝えられました。あと握手していただいた。

マンガで読むともちょっと毒がある印象だったけど、一般のファンに対してはとてもやさしい気さくな方だった。

『彼女』展。展示物の量がものすごい

『彼女』展はすでに昨年2018年に金沢でやったのだそうで、でもそのときよりも作品数はふえているらしい。

じっさい、ものすごい数の展示数でした。圧巻。複製と原画と半々くらい。習作や未発表作品もあった。

『すすめ!! パイレーツ』や『ストップ!! ひばりくん!』の生原稿も。修正液のあとが臨場感。原稿用紙に「KOROBUKI STUDIO」のロゴ入ってる。

「正体みたり! ひばりくん!!」の回の表紙、隠し撮りされているつばめちゃんの背景が、いかにも写真っぽくぼやけている部分。

「え、これトーンで手作業でやったんだ!!」とびっくり。そういえばたしかに当時は、背景トーンみたいなものって発売されてなかった。

あと「鉄砲玉さんいらっしゃい の巻 後編」の表紙のつばめちゃん。眼鏡のフレームの影と、レンズ部分の影がちょっとぼやけているところの微妙なトーンの削りかた!!

せっかく写真OKだったので実例をあげたいが、自分がさんざん読んで脳になじんでたものについては、脳にあまりにも慣れすぎていたのか、無意識に写真を撮ってなかった。

あと、カラー絵を大きくしたものがじっくり見られたので、主線をカラーで入れるときにどういう基準で色を決めればいいのかなんとなく分析できました。手前にくるほうの色が優先。

画集とかじっくり見てもそれはわかるのかもしれないけど、大きく引き伸ばした絵じゃないとそういうことを観察しようと思いつきもしなかったので、気づくきっかけをあたえてもらえた。

(絵を描かない方にはなんのこっちゃかもですみませんが)

ライブスケッチ当日だったので来館者数は多いものの、それほど人数みっちりというわけでもなく、快適にじっくり見られました。

ただしアルテリオしもだて美術館自体の駐車場は激混みかも

ライブスケッチの影響もあってか、開館時間の10時にはすでに駐車場が満車でした。

ちなみにしもだて美術館はアルテリオという建物の3階にあり、アルテリオの駐車場は建物の地下にあります。

(あとで知ったのですが、駐車場自体は8時半には開いていたそうです)

土日祝日のみ、道路をはさんで反対側の合同庁舎の駐車場が利用できるとこのと。

展示は2019.9.16(月)まで。終わり近くの日時には混みそうですね。

また、8.11(日)には美術評論家・楠見清先生と江口寿史先生のライブトークもあるそうです。こちらは往復はがきによる抽選で、応募締切は7.20(土)必着とのことです。

まとめ:江口寿史『彼女』展@しもだて美術館 ライブスケッチ レポ

そんな感じで、なんだかすごくたのしかった展覧会&ライブスケッチでした。

ライブスケッチのあいだじゅう、自分も描きたくてたまらなくなって、ライブスケッチ中の江口寿史先生をスケッチするという奇行にこっそり走っていた。

なんというか生きる気力をいただきました。

ライブトークまだ間に合うみたいなので応募してみます!

電車でいらっしゃる方は、乗り継ぎの待ち時間が長いかもですがお気をつけて!!

余談ですが、わたしがとても惹かれて何度も見返しに戻ってしまった絵がこれ。

あじさいの部分とか遠目だと写真みたいに見えるが、近づいてみるとそんなに精密に描きこんでいるわけでもなくて、不思議。

江口寿史先生、企画した方、筑西市としもだて美術館のスタッフの方々、たのしい時間をありがとうございました。