漫画家のお金と生活

漫画家を目指すのに30代ではもう遅い? 暗黙の年齢制限

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よく「25歳までにデビューできないと、漫画家になるのはあきらめたほうがいい」などと言われます。

その反論として出される希望の星エピソードが、『ナニワ金融道』の青木雄二先生が、45歳でデビューしたということ。

さて、他人の話は置いておいて、問題は「あなたが」「これからも」漫画家を目指しつづけていて、デビューできる可能性はあるのか? ということですよね。

これらの疑問を解決するのに、ご参考になるであろう考え方をご紹介します。

こんにちは。漫画家として13年生活し、経済的にうまくいかずに会社員に転職、正社員歴5年のネコム(@necom_anarchy)です。

「漫画家を目指すのにもう遅い」年齢は何歳まで?

年齢×画力×ストーリー力×コミュ力×運……=総合漫画力

そりゃ若いほうが有利です。

でも年齢がいってからデビューできる人もいる。自分はどっちか?

それを見極めるには、さっさとアシスタントにでも行って、プロの現場を見てくることをおすすめします。

同僚のアシスタント仲間を実際に数人見れば、年齢と自分との実力差で、自分が「がんばればイケそう」なのか、

「こんなにすごい人たちが何年もデビューできなくて苦しんでいる世界なら、自分にはとうていムリだ……」と感じるのか、肌で実感できます。

そこで、「ムリだと思ってもあきらめきれない」んだったら、もうやるしかないです。なりふりかまわず。人生かけて。

9歳で漫画家を志望して、16年後の25歳でデビュー

わたしは9歳で「漫画家になりたい」と意識し、ずっとコンスタントに投稿作品を描きつづけて、16年後に25歳でやっとデビューしました。

もちろんまわりからは「絵のうまい人」と思われていたし、読書量も多かった。高校の図書館貸出冊数は毎年上位10位には入っていました。3日に1冊ていどは読んでた。

初投稿は中1。小6から描きはじめ、半年かかって完成した32ページ。それ以後だんだんペースを縮め、最高は16ページを2か月に1本。あくまで漫画家志望だったので、高校・大学受験のときも描くのはやめず。

そんでももー、どうしてもどうしても、デビューできないんですよね。

それがあたりまえの世界です。

ちょっとオカシくなるというか、病んじゃう人もいるのもうなずける。

漫画家を目指すなら、「残り1%になれ」

35歳まで独身だった人がその先の人生で結婚する確立は5%

くわしい数字は忘れてしまったのですが、婚活という言葉が流行語になりはじめのころ。

35歳まで独身だった人がその先の人生で結婚する確立は5%」的なニュースがバズったことがありました。

でもその後、39歳初婚のわたくしめは、49歳初婚の夫と結婚しました。

確率はあくまで数字のデータでしかないです。自分の人生に関係あるかといったら、そこまで絶対的なものじゃない。

マンガで大ヒットする確率だって、デビューできた漫画家のうちの1%とか、0.01%とかそんなです。たぶん。

なので、本気でどうしてもやりたいことなら、その「1%になる」つもりでやるといいかと。で、なれます。なれる人もいる。自分がなるのです。

そんな感じで、でも心がつかれたり、人生を長いスパンで見わたしてリスクをとっておく必要を感じたときは、↓の記事なんかも参考にしてください。

わたしもいろいろ考えて、「おばあちゃんになっても東京で独り身で生きていくのはキツイな……」との結果となり、廃業を決意しました。

結果的に、いまの自分がしあわせでいられるならいいのです。

と、思います。

今回は以上です!!

ちなみに、漫画家の生活費の話とかも、よろしければどうぞ↓

ABOUT ME
ネコム
ネコム
元マンガ家
青年誌でマンガ家14年(単行本1冊)→会社員7年。夫と猫2匹。宅配ピザも届かぬ栃木の奥地に住んでいる。ヤクルトスワローズファン。肉まんを焼いて食べるのが好き。
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