プロ漫画家であるために

漫画家を廃業したら、経済的に安定する正社員を目指せ!

こんにちは。漫画家生活13年ののち、経済的に破綻しまして、正社員になり5年目のネコム(@necom_anarchy)です。

漫画家として破綻しないための経済計画については、「【原稿料】漫画家の収入。月24ページ描けばギリ暮らせる!【印税】」を読んでみてください。

漫画家を廃業し、ほかの仕事に就くことになった場合、どんな職種が向いているでしょうか?

結果から言うと、経済的に安定する「会社員」が圧倒的におすすめです。

体験談からご説明します。

会社員には、漫画家の得意な「美術系」の仕事もあるよ

公務員も望ましいですが、さすがに漫画家として数年働いたという職歴で、激戦区の公務員にチャレンジできるとは自分は思えません。が、何か資格をすでにお持ちならアリかもしれません。

会社員には、美術系・WEB系の仕事もありますので、そのあたり漫画家におすすめです。

地方だと、県庁所在地には県ローカルのタウン誌やチラシ・求人誌のの編集部などがそこそこあります。またWEB系の会社も、地方に拠点を構えるケースがふえてきています。

また田舎すぎて県庁所在地までは通えない場合、工場がメインの会社やショップの広報担当を募集している場合があります。

応募条件に「Photoshop、Illustratorが使える方」などとあります。「実務経験2年以上」とか「3年以上」とかある場合も。

マンガ制作でそれらを使っていたなら堂々と応募してOK。

またデジタル漫画制作に特化したCLIP STUDIO(クリップスタジオ)=クリスタ、を使っていた場合でも、PhotoshopやIllustratorと機能的にはほぼ同じなので、面接の際に相談すればOKだと思います。

レイヤーの概念、ベクターの使い方がわかればソフトはすぐ使えるようになるので)

これらを扱う業種にもぐり込めれば、月給をいただきつつほぼ漫画家アシスタントと変わらない生活ができます。時間的にはアシスタントよりはユルいくらい。

ただ、漫画家アシスタントにはない業務、電話応対とか来客対応、小口現金の扱いなどがある場合があります。

漫画家から転職するのに、バイト系はやめたほうがいい理由

住んでいるところが田舎だったり、また地元に帰ったりした場合に、近所に会社員として勤められる企業がない場合があります。

せいぜいがスーパーのレジ打ちとか、ファミレスのウエイトレスや厨房の仕事しかない場合。

漫画家とは基本的にまったく別種の仕事なので、「だれでもできる仕事ジャン」などと、安易に考えないほうがいいです。

何年も座りっぱだった漫画家に、体力的に立ち仕事は想像以上にムリ

人はみな、漫画家になる前の高校生とかの体力を無意識に自分に設定していますが……。

漫画家になって意識的にスポーツをしていたとかでない限り、「寝ない」「座り続ける」体力はオバケ並みになっていますが、

「立ち仕事をする」体力は、じつは劇的におとろえています。30代以上はとくに。

甘く見るとキツイです。膝ガクガクなります。

わたしも田舎に戻ったすぐは、安易に「おしゃれなカフェ」の厨房とかに勤務しはじめてしまったのですが、とてもムリでした。毎日がいっぱいいっぱい。体力ギリギリで暮らしている状態。

あとレジ打ちやレストラン勤務はエプロンだけが貸与で、下に着るブラウスやスカートは自前の白や紺のもの、というケースが多い。

プライベートで着ないような服をそろえなければならず、またレストランやスーパーで仕事をしていると、とても汚れます。

学生時代の数時間のバイトと、フルタイムでは服の汚れも体力の消耗も、段違いでした。

休みの午前中は寝て終わる。午後は洗濯で終わる。キッチン用の漂白剤とかで、服がつぎつぎダメになる。

漫画家としてこれまで積み上げてきた技術が関係ない。

漫画家でいたころは、「マンガが描ける」という技術の裏打ちがあってこそ、それなりに扱われていたのだな、と気づけます。

レストランなりスーパーなり、いい年してほぼ経験なしで入るとやはり、その業界なりの常識を知らないので、うざがられます。

中年なのに、下っぱ。新人の高校生とおなじ扱い。可愛げもないので、それ以下。

そんななので、親切にイチから教えてももらえない。ちょっと笑いのネタとかにされる存在、になってしまう。

漫画家を廃業したら、がんばって腰をすえて会社員になろう

漫画家をやめたということは、「夢をいったん、あきらめてしまった」ということなので。

これから定年まで働くつもりで、時間をかけて自分が納得できる仕事を探したほうがいいです。

「ムリだ」と思ったら、そこからは逃げる。

自分にとって人生をかけた夢、漫画家。それが続けられなかったからといって、あなたの人生はまだまだ続きます。

続けられなかった自分を、罰しなくてもいいんです。

これからは原稿に追われず好きなだけテレビが見れるし、映画も見れるし、話題作じゃないニッチなマンガを読んでもいい。長い小説も読める。

ボーナスも出るし、液タブだって買えるかもしれない。

出版社や編集者の意向を気にしないで、万人受けを気にしないでマンガが自由に描けます

かく言うわたしも、やっとなることができた漫画家なのに、売れなくて廃業してしまったということが無念でつらくて。落書きレベルであっても絵を積極的に描く気に、まだなりません。

でも少しずつ、復活してきてます。

会社員生活もそろそろ丸5年です。昇進して、採用面接にも参加するようになりました。こうしてブログも書き始めました。

夢をあきらめても、またもうひとつ夢をみましょう。そのために、ガンガン稼ぎましょう! 生きてゆきましょう。

と、そんな感じで最近は生きております。

ご参考になりましたらさいわいです。